健多郎

魔界転生の健多郎のレビュー・感想・評価

魔界転生(1981年製作の映画)
4.0
蘇った天草四郎が江戸幕府を転覆させるはなし

チャプターごとにカッチリと分かれた時代劇であり、そのチャプターひとつひとつが連続しているが独立もしている様に見える、不思議な構成
だがそのチャプターそれぞれに最低でも1つのカッチョエエシーンが含まれており、もう観ていて「ハァーンかっこええ…」という感想しか出てこない
特に柳生十兵衛役の千葉真一、天草四郎役の沢田研二、そして柳生但馬守役の若山富三郎が兎にも角にもかっこよく、彼らがいるだけで場が締まります
20年以上前に始めて鑑賞した時には分からなかったかっこよさ、これが大人に…いや、おっさんになることのメリットか!?

ラストシーンである燃え盛る江戸城などは派手さとかっこよさの極みであり、深作欣二らしくも山田風太郎らしくもある最高のシーンになっていると思います
役者が演技をしているセットを本当に燃やしているんだからリアリティもクソもない、まさに現実
…よく死ななかったなあ
健多郎

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