映画ケーン

仁義の映画ケーンのレビュー・感想・評価

仁義(1970年製作の映画)
3.9
フランス映画語れる程観てる自信ないけど、フランス映画の悪いとこが出てるって感じがした。

メルヴィル作品って事で、僕は「好き」に入れちゃうけど、『サムライ』にあった無言のダンディズム、淡々とした美、みたいのがあまり良い方向に行ってない様に感じる。
加えて、ハラハラさせるシーンで全然ハラハラさせてくれない。ここがフランス映画特有のあまり寄らないカット割が悪い方向に働いてるのかなって感じ。

更に、変にリアリティあるくせして変にリアリティが無いところが結構ある。冒頭の追っかけっこだとか、盗んだ後の宝石の仕舞い方だとか、気絶させるやり方とか(まぁ、気絶に関してはこの時代特有の愛嬌とも言えるのかもしれないけど)。
ただ、全体的にリアリティのバランスが悪い。

それでも俺は好きだぞ!メルヴィル!
『サムライ』には劣るけど!w
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