菩薩

仁義の菩薩のレビュー・感想・評価

仁義(1970年製作の映画)
4.3
ただでさえ普段から過呼吸気味の俺をメルヴィルはおそらく殺しにかかって来ている、のでは無いかと思うほど緊張感に包まれたあの強盗シーンはなんなのだ、手に汗握るどころの騒ぎでは無いし、あんなに物音1つ立ててはならぬとの不文律が徹底され静まり帰った劇場も久しぶりだ。前半のタバコをきっかけにすぐさまコミュケーションが成立する様とかたまらく好きだし、俺は見たぞ、いざ強盗に向かう際に、廊下の石像のおっぱいをさり気なく触っているヴォージェルを!!!人は皆罪人であり、血塗られた赤き円環の宿命から逃れる事は出来ない、それを仁義と呼ぶならば、突き通した先に待ち受ける死もまた運命なり。アル中スナイパーのイブ・モンタンたんが見る悪夢、確かにメルヴィルっぽくないのかもしれないしヘルツォークっぽいけど、俺も毎晩あんな感じだから、治るんなら銀行強盗でもしてみようと思う。基本的に暗所及び閉所恐怖症だからトランクに乗り込んでの移動は無理。刑事のおっさん、顔に似合わずやる事エグい。
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