噛む力がまるでない

十二人の怒れる男の噛む力がまるでないのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
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「こいつ、殺してやる!」
「本当に殺す気はないんでしょ?」

ここのやりとりにはハッとなりました。

密室劇・会話劇としての面白さに満足。
思い込みや偏見、引いては主義や主張を"一旦置いて"話し合いのテーブルにつくことの難しさを考えさせられる内容でした。終盤のあの緊張感たるや。
わたしはあの中では誰だろ。1番かな。

吹き替え声優陣の上手さに驚嘆。
自分が子供の頃に見たアニメや洋画のおじさんやおじいさんの声の方々ですね。渋いしカッコいいし、耳が幸せだったなあ。