ゆい

十二人の怒れる男のゆいのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.1
なぜ、今までこの作品を見ていなかったのか??と悔やんだ名作。

そして、こんなにも面白い作品が半世紀前に生まれていたことに衝撃を受けた。

密室劇の金字塔とも呼ばれるこの作品。

内容としては、スラム街で起こった殺人事件を12人の陪審員が審議し、有罪か無罪か議論するもの。

この作品の面白さは、私の中では、登場人物の名前が最後まで分からず番号で認識されており、あまり登場人物の掘り下げがされていないところである。

しかし、決して淡々としているのではなく、僅かな情報からその人の生活や性格、人生を想像することができる。

また、事件を公平な目で見つめ論理的に検証しようとする姿に一人一人が持つ信念や偏見が見受けられる。

法廷ものであり、人間ドラマである作品。出会えてよかった、見てよかったと思った。
ゆい

ゆい