チコ

十二人の怒れる男のチコのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
3.9
12人の陪審員達が少年の父親殺しの事件について蒸し暑い密室で議論をするストーリー。

ある1人の陪審員だけが無罪を主張し、議論を繰り返すことで次々と無罪投票の陪審員が増えていく。

物語は陪審員が議論する部屋のみで終始進む1時間半の映画だがあっという間の時間でした。

サスペンス映画とジャケットには書いてあるが、事件の謎が明らかになっていくという推理物の楽しみではないと思う。

事件の真相は二の次で、この映画は陪審員として選ばれた職業や育ちの違う人間が様々な感情や偏見を持って議論をするところ、また議論を繰り返していくうちの感情の変化がとても良く描かれているヒューマンドラマといえる。
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