なつ

十二人の怒れる男のなつのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
5.0
18歳の少年が父親を殺した容疑で起訴された。12人の陪審員は少年が有罪か無罪か、全員一致させることが条件とされるというストーリー

裁判員裁判がテーマの映画
お互い全く知らない相手と議論するサスペンス。派手なアクションもなく、ほぼ一室のシーンで終わるというシンプルな映像なのに、なぜか面白い
これは脚本がうまくないとここまで引き込まれなかっただろう

多数決で決めるという難しさ
相手に自分の主張を分かって貰えるよう説得する力
これが一番の見どころだ
ただ感情だけでは解決できないし、人の生死が関わる問題がありながら
偏見や固定観念が問題視されているようにみえた

“偏見は真実を曇らせる”
この一言にすべてが詰まっている
なつ

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