anna

恋人たちのannaのネタバレレビュー・内容・結末

恋人たち(1958年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

後半の変な盛り上がり方に、ほんの少しひいちゃったところもあったけど、「恋」のはじまりの時の「幸福感」と「不安感」(永遠に続くと思ってるけど、永遠なんてこの世にないのかしら…的な)を、じりじりと時間をかけながら、見事に表現しているなとも思う。
それを後押ししているのが、モネやフェルメールの絵画のような構図と輪郭、そして光と暗闇。

個人的には、音楽の尖り具合はやっぱり「死刑台のエレベーター」の方が好みだし(ジャズとクラシック、という違いがそもそもあるけど)、台詞の嫌味さにちょっと疲れてしまった。まあこれも、題材的に仕方がないんだろうけど。
ルイ・マル作品をあまり観てきてないのは、ただの直感なんだけど、それはあながち間違ってもないのかもな、と思った。
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