新聞社の社長夫人のジャンヌ(ジャンヌ・モロー)の夫アンリ(アラン・キュニー)への愛は完全に冷めきっていた。彼女はポロの名手ラウール(ホセ・ルイ・ド・ビラドンガ)との不倫に走っていた。しかし夫にラウールとの仲を疑われ、身の潔白を証明するために邸に招くことになる
。邸へ向かう途中にジャンヌの車は故障してしまい、ベルナールという青年(ジャン・マルク・ボリー)の車に乗せてもらい…。
オープニングタイトルの哀愁と堂々さが漂う雰囲気に一気に圧倒される。
ジャンヌ・モローの笑顔や冷めた表情に同じ女性でもドキドキさせられる。彼女のファッションもまた素敵。
不倫に走る女性の心情が、ジャンヌの心境を伝えるナレーションによって垣間見れた気がした。
この映画は終始美しい映像なのだが、特に美しかったのは恋に落ちた最初の夜の美しさ。
木々からもれる光や2人の最高潮に幸せそうな表情が、ブラームスの音楽とマッチして魅了させながらも心をざわつかせる。
美しい時間にまだ浸っていたいと思っていたのは、彼らだけでなく、観ている側もそうだった。