【尾田はシネフィルだった!?】
ONE PIECEは11巻くらいまでは読んだが、そのあとグランドライン編になってから急激につまらなくなり買うのをやめた。
結構フォロワーが多いだけにアンチの数も多い漫画なのだが、敢えて擁護するならば原作者の尾田栄一郎は相当なシネフィルで黒澤明から宮崎駿、ティム・バートン、タランティーノ、バズ・ラーマン、マキノ雅弘などを崇拝している意味で映画的教養の高い漫画家。黒田硫黄みたいに。
この2009年の劇場版辺りから今迄のガキ向け色を撤廃して尾田栄一郎の独壇場となる。悪役シキを演じる竹中直人の声がダンディーだ。ワクワク!ゾクゾク!とするルフィの冒険譚から宿敵とのバトル迄、如何にも東映動画って感じのクオリティの高さで参った!。ラストの対決シーンなんか加藤泰の『緋牡丹博徒』だし。
家族向けながら、非常に巧妙にエンタメ度が高く楽しめるアニメーション映画となった。ミスチルの説教くさいエンディング・テーマがアニメの世界観を見事にぶち壊す。
他のONE PIECE映画は全く観てないがこれは結構イケる…。🤤