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蛇にピアスのmanonのネタバレレビュー・内容・結末

蛇にピアス(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ルイは、子どもが大人になったようなアマとクラブで知り合い彼のスプリットタンに憧れる。アマの年長の友人、彫物師のシバにも魅力を感じてしまうルイに違和感はない。寧ろ、その好奇心が凄くいい。舌のピアスはアマの影響、背中の刺青はシバから。ルイの痛がる顔は官能的でシバを刺激した。やがてアマがいなくなった喪失感から舌のピアスを無理に拡張させ痛みで愛を感じているルイがピュア過ぎて哀切が生じてしまう。アマが消えたワケが事実だとしても、彼らの魂は歪んでいるとは一括りにできず、共通して持つ異物の不快感や痛み、白い背中の刺青が仕上がってゆくのも、終始色鮮やかでリアルに感じられたすごい世界だった。
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