鍋レモン

蛇にピアスの鍋レモンのレビュー・感想・評価

蛇にピアス(2008年製作の映画)
3.5
⚪概要とあらすじ
自らの舌にピアスを開け、背中に入れ墨を彫り肉体改造におぼれていくヒロインの愛と絶望の日々描く衝撃ドラマ。

蛇のように割れた舌を持つ男アマ(高良健吾)と出会った19歳のルイ(吉高由里子)は、自分とはまったく違う世界に住む彼と付き合いつつ、アマの紹介で知り合った彫り師シバ(ARATA)とも関係を持ち始める。ルイはピアスを開け、背中に入れ墨を彫り身体改造の痛みと快楽に身を委ねる日々を送るが、どこか満たされぬ思いを抱えていた...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“19歳、痛みだけがリアルなら、痛みすら、私の一部になればいい。”

「死んだ後のことなんてどうでもいいわ」

⚪感想
吉高由里子さんの初主演作品。

中学生のときに原作を読んで衝撃を受けた。原作より映画の方が好きかも。

ピアスを開けたり刺青を入れるシーンはこっちも痛い。
ピアスの穴も開けたことのない怖がりだし。

何かわからないけどめちゃくちゃ寂しいし悲しくなる。

高良健吾さん演じるアマは母性本能をくすぐるし、ほっとけない存在かも。
見た目は怖いけど一言一言が優しくて優しくて。
一方で井浦新さん演じるシバはいつでも人を殺せそうなヒリヒリした存在。
アマが犬ならシバはトラ。
二人とも見た目が奇抜。ピアスとか刺青とか凄い。

サラッと唐沢寿明さんや市川猿之助さんが出演していたり。小栗旬さんと藤原竜也さんに至っては言われないと分からないかも。

ルイやアマ、シバの家族や過去を詳しく描かなかったからか観やすかった。

みんなのピアスや刺青が大変そう。ルイの舌の穴とかリアルすぎてびっくり。

心が寂しくなりすぎる。



⚪以下ネタバレ



ルイの痛みを感じれば感じるほど生きていることを実感するけど代わりに心はすり減っていくように見えた。リストカットみたいなね。分からなくもなくて胸がぎゅとなる。
アマを愛していたけどシバも愛していて、アマを殺したのがシバであろうと拒否はしない。

ルイが龍と麒麟に目を入れなかった理由がなるほどな。結局目を入れることになったけど龍をアマ、麒麟をシバと考えるとこれからシバもいなくなる?

アマがルイに渡した暴力団から抜いた歯である愛の証をルイが砕いて飲むシーンが好き。体の一部。

アマデウスのアマとルイヴィトンのルイ。

ルイはアマのスプリットタンに憧れ、そこからピアスと刺青を。ある日アマはルイたちに絡んだ暴力団に激高し殺してしまう。ニュースになっていることにルイが気づき見た目を変えさせる。一方でルイの刺青の完成が近づき、シバとも深い関係に。そんな時シバが行方不明に。シバの協力によって捜索届けが提出できるもアマの死体が発見。そして警察からアマの死因や状況を知るが、アマを殺したのはシバだったらしい。

スプリットタンは結局完成せず穴があいただけ。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞。
鍋レモン

鍋レモン