Jeffrey

ゾンゲリアのJeffreyのレビュー・感想・評価

ゾンゲリア(1981年製作の映画)
2.8
「ゾンゲリア」

冒頭、ニューイングランドの小さな海岸沿いの町。浜辺で写真撮影をカメラでする男と赤い服を着たブロンドの女。連中の魔の手、火達磨、保安官と葬儀屋、ブードゥー教と魔術、ヒッチハイカー。今、町を死者が歩く…本作はゲイリー・A・シャーマンが1981年に監督した米国映画で、この度BDが再度吹き替え版を初収録して発売されたため、購入して再鑑賞した。正直好きな作品ではないが、吹き替え版で鑑賞したことがなかったためどんなものか鑑賞した。やはり既にオスカーを何本も受賞しているスタン・ウィンストンの特殊効果が最高である。

さて、物語はニューイングランドの静かな魚師町ポッターズ・ブラフで連発する異常な殺人。今日も浜辺で生きたまま焼かれた男が、他には病院の治療室で注射器を眼球に刺されて絶命する。続いて老漁師が、旅行中の娘が、道に迷った親子連れが被害者となる。事件を追う保安官のダンは、無残な遺体を死化粧で完璧に修復する葬儀屋のドッブスに不信を抱く。やがて墓地から死体が消えて町中で死んだ者たちの姿を見たと言う奇妙な噂が広がり始める。

ミステリアスな死者蘇りの悪夢を強烈なショック描写で映し出したゾンビホラーの秀作として有名で、エイリアン制作スタッフが放つと言うのも当時話題になった。そして脚本はダン・オバノンとその他である。サスペンスに定評のある監督と様々な事柄、人間バーベキューで意表をついたり、驚愕のラストまで緊張感あふれるスタイリッシュでシャープな演出を観客に与える。眼球を貫く注射針やもぎ取られる描写など特殊メイクにもかなり力を入れた映画である。冒頭の浜辺で網にかけられガソリンを撒かれ火だるまにされるシーンからショックな描写が始まる。

捻った結末が面白いし、イングランドが出演しているのもホラーファン的に嬉しい。ロケ地の古風な街並みもホラー映画と上手くマッチしていて良かった。精巧に作った人肉等は流石オスカーの異名を持つウィンストンであるなとひしひし感じたホラーだった。
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