かずシネマ

あ・うんのかずシネマのレビュー・感想・評価

あ・うん(1989年製作の映画)
3.8
ハンカチに平仮名で「かどくら」って名前の刺繍が入ってんの可愛い。
健さんにしては髪の毛長め。
そして普遍的な役柄とその演技。
「俺はスケベだよ(ヤケクソ」とか言うw

戦争の影はあるけども、市民生活にはそこまで影響は出ていなく、まだ深刻な事態になっていない時期。
その時期の友人達の話。
大の大人が子供の様にはしゃぎ、でもやっぱり大人の様子で。
とても可愛らしい作品だった。
こういう感じで付き合える友達関係ってええなぁ。

男爵様のくだりワロタw

富司純子、綺麗で可愛かった。
「対等な関係でなければ、友人として健全な付き合いが出来なくなる」という意味の台詞が特に良かった。
1人で踊って歌っていた場面を見られてしまった後の反応のあの可愛い事よ。
板東英二がまたええ味出しとるわ。
アンバランスな様にも思えて、ものすごくバランスのとれてる配役。
仮にも投手だった人のビンタは痛そうだ…。
宮本信子の役のあの感じ、ええなw
実際おるもんな。柔らかいのに刺々しい人。
でもこの人の場合は刺々しくなるのも分かる…一緒にはしゃいだら良かったのに。
仲間はずれは嫌やけど、あのノリが苦手とかなんかなぁ。ちょっと気の毒やったよ。
山口美江はほんまに綺麗な方やったな。。

真木蔵人と富田靖子に突っかかっていった軍人さんは完全に嫉妬と思うw

自分の周りには男女で友人関係の人、結構おるよ。友人関係でいる背景は様々やけど。
この作品みたいに、夫婦+男性or女性って組み合わせの友人関係の人もおる。
ただ、いずれの場合も、個人個人の努力が同性の友人関係よりも必要なパターンが多いけどな。
自分の好きなミュージシャン(男性)が言っていたのは「自分の中では男女の友情はありえない、恋愛関係にはならず、そしてある程度仲の良い女性は、それは友人ではなく知人だ」と。
作中の健さんもそれくらい、やや冷たいくらいに最初から一線引けていたら良かったのにな。
やっぱ不器用やな、健さん。
屋台のおでん屋さんでの三木のり平とのシーン、めっちゃ良かったわ。
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