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ハイ・シエラのkazu1961のレビュー・感想・評価

ハイ・シエラ(1941年製作の映画)
4.0
▪️JPTitle :「ハイ・シェラ」
ORTitle:「High Sierra」
▪️First Release Year : 1941
▪️JP Release Date : 1988/12/17
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-293 再鑑賞
🕰Running Time : 100分
▪️Director : ラオール・ウォルシュ
▪️Writer : ジョン・ヒューストン、W・R・バーネット
▪️MusicD : アドルフ・ドイチュ
▪️Cast : アイダ・ルピノ 、ハンフリー・ボガート
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 398/1001
▪️Review
🖋それまで10年間悪役、チンピラ役が多かった
ハンフリー・ボガードのターニングポイントとなった作品です。本作が初の主演作であり出世作となった作品です。ボガードは本作で、ようやく人間の本質を感じさせる役に出会いました。繊細な演技によって老いた強盗団のアウトローを人情的で内向的な人物として見事に演じています。

🖋 監督の名匠ラオール・ウォルシュ。本作は彼のアクション映画の代表作となりました。アウトローへの挽歌で、「時代遅れの大物アウトロー」を同情的に描いています。また後に本作の西部劇リメイク『死の谷』も制作しました。脚本のジョン・ヒューストンはこの作品の後、ボギー主演『マルタの鷹』で監督デビューを果たすことになります。多くの関係者に影響を与えた作品なんですね。

🖋題名にもなったオープニングとクライマックスにそびえ立つハイ・シエラが映り、その山で主人公ロイは悲しい末路をたどります(自由を勝ち取ったという見方もできますが)。ハイ・シエラでロイと警察が繰り広げるカーチェイスは、本作でのタイトで動的なスタイルの集大成ともいうべき劇的なクライマックスシーン。「おまえは死に向かって突っ走っている」という仲間の言葉をダイナミックな映像として表現し、犯罪映画史上に残る名場面となりました。さらに“不公をよぶ犬”の伏線の回収も見事な演出です。素晴らしい犯罪映画の秀作ですね。

😢物語は。。。
狂犬の異名を持つロイ(ハンフリー・ボガート)は特赦で8年ぶりに出所しますが、最後の仕事の覚悟で昔の仲間たちとともにホテル強盗をしでかしました。すぐさま指名手配される羽目となった彼は、自分に惹かれるワケあり女マリー(アイダ・ルピノ)を連れて逃亡の旅に出ますが、やがて“ハイ・シェラ(高い山)”ホィットニー山へと追い詰められていきます。。。

▪️Overview (映画. comより)
心の底で汚れない愛と自由を求めたヒューマンな犯罪者の姿を描く。エグゼクティヴ・プロデューサーはハル・B・ウォリス、監督はラウール・ウォルシュ、原作・脚本はW・R・バーネット、共同脚本はジョン・ヒューストン、撮影はトニー・ゴーディオ、音楽はアドルフ・ドイッチェが担当。出演はハンフリー・ボガート、アイダ・ルピノほか。ら
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