街角のアレン

ハイ・シエラの街角のアレンのレビュー・感想・評価

ハイ・シエラ(1941年製作の映画)
3.8
"運の悪い犬" がまるでコンパスのようになって物語は進んでいき、最後は本当に"運の悪い犬" だなぁと思わせてハイシエラで終わる。
場面展開がぱっぱっとスピーディーで、文句無しに面白いです。
何気に脇役のアルジャーノンが好きで。
皆が大変なことになっている間も、のほほんと暮らしている姿を妄想すると少しほっこりします。
ちなみにこれがハンフリーボガートの実質上の初主演作。俳優として芽の出ない彼が、当時決まっていた役者にちょっとしたホラを吹き込んで主演を奪ったとか。そこからしてもう小粋で格好良くて、とてもボギー。
"運の悪い犬" が車に乗り込んできて不平を言いつつも「ほんとは嬉しいくせに」と言われたあとの微笑みの破壊力よ。