カツマ

ゴーストバスターズのカツマのレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)
3.8
ザ・アメリカ!ザ・80s!単純明快、誰もが愉快になれる仲間たち、それがゴーストバスターズ!幼い頃に見た記憶ではハリウッド映画といえばこれだった。そして、ウェス・アンダーソン作品前のビル・マーレイといえばこれ!ゾンビランドのメンバーも大好き、それが荒唐無稽な街のヒーロー、ゴーストバスターズ!
もうそれってゴーストって呼べるの?なんて言わないで、突っ込めば突っ込むほどに野暮になる、映画史の一大ブランド、ゴーストバスターズのスタート地点がここに!

今年にはまたもや新作が公開されるゴーストバスターズの一作目を久々に鑑賞!映画史に残るほどのメガヒットを記録し、エンタメ映画のその後の王道を打ち立てた作品だ。どこか軽薄キャラのビル・マーレイが最後にはカッコよく見えてしまうのはもはやマジック?なんやかんや大変だけど何とかなる!それが我らのゴーストバスターズだった!

〜あらすじ〜

ニューヨークの大学で超常現象の研究に励んでいたヴェンクマン博士、スタンツ博士、スペンクラー博士の3人は、大学の方針で研究費を打ち切られてしまい、路頭に迷いそうになる。だが、3人は更なる研究のために意欲を燃やし、借金を重ねて幽霊撃退会社、ゴーストバスターズを結成!といってもなかなか依頼が来ることもなく、3人の新たな門出はやはりというか燻んでしまうこととなる。
そこへ起死回生とばかりに舞い込んだホテルの幽霊騒ぎをすったもんだの器物破損の末に何とか解決。それ以降、テレビでの宣伝効果もあってバスターズは突如として時の人となる。お金に余裕もでき、メンバーを一人加えて4人組となったバスターズ。ヴェンクマンは依頼人として出会ったディナとのデートにも漕ぎ着け忙しいながらも順調だった。
それも束の間、世を震撼させるほどのゴーストがディナの部屋に住み着いていて・・。

〜見どころと感想〜

テンポよく、コメディタッチで描かれており、トントン拍子に進んでいくため、非常にストレスなく鑑賞できる作品だ。ストーリーもバスターズ結成!→バスターズ大活躍!→バスターズ大ピンチの末に大活躍!→大団円!という絵に描いたような陽性ストーリーのため、気が重い時でもスカッとできる魅力を持っている。インパクト大のマシュマロマンは案外出番が短いため、出てきたら拍手で迎えてあげたいほど。もはや怪獣映画だけれども、そんなことは関係ない、これはゴーストバスターズ、なのだから(笑)

ビル・マーレイ、シガニー・ウィーバーといった当時のスター俳優をメインに据え、大作としての看板を堂々ぶら下げて見事に結果を出した作品だった。テレビでの放送回数も多く、いまや世代を越えて愛されるブランドとなっている。個人的にも映画に入るための入口となった作品のため愛着度も高く、エンタメ映画の雛形として今なお大きなインパクトを残している。

新シリーズでは女性メインになったりと刷新されている本シリーズ。まだまだ形と場所を変えて続いていってほしいと思うし、またその看板だけで観たいと思わせるのは、この第1作目の威光は今もまだ衰えていないからだと思った。

〜あとがき〜

やはりというか、ゾンビランドでビル・マーレイが出てきたので久々に観たくなりました(笑)
今見ると思いのほかカルト臭も強い気がするのですが、意味が分からなくても楽しめるので深掘りしないで観るのが吉かなと思います。

しかし、あの原子力発電ビーム、結構危ないですよね。もしかしたらあの憎っくき役人の方が正常なのかも、と思えてしまうのは自分が大人になったからなのかなぁと少し切ない気持ちにもなりました(笑)
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