オザキ

デビルマンのオザキのレビュー・感想・評価

デビルマン(2004年製作の映画)
1.0
勘違いして頂きたくないのは、この映画は決して「面白くない」映画ではないという点です。ギャグ映画として見たら☆4.0を軽く超える大作である事は間違いないでしょう。爆笑ポイントもいくつかあります!暇で暇でどうしようもない人、オススメです👍

Netflixのアニメ「devilman crybaby」視聴後、傑作コメディと名高い実写版を視聴。期待を裏切らぬ素晴らしい内容でした。


俳優の圧倒的演技により、感情移入の隙すら許さぬ登場人物たち。あまりに大胆不敵に原作から逸脱した脚本。「名作の実写化」という言葉が虚しく聞こえる程、別次元の輝きを放った映画でした。以下に映画を楽しめる2つのポイントを追記しておきます。


ポイント①魅力溢れるデーモン達
デビルファンが愛してやまないデーモン「ジンメン」と「シレーヌ」。
「ジンメン」…殺した人間の顔や叫びを盾にする悪魔
「シレーヌ」…強いだけでなく、人間の「愛」に近い感情を獲得した悪魔
大好きな悪魔との戦いに心が踊る!!…と思いきや映画始まって30分の間に、二体があっという間に倒され終了。しかも、話の繋がりが一切なく「噛ませ犬にしては頑張った二体」みたいな扱い。この時点でセンスに脱帽。大半の視聴者はこの辺で振り落とされます。後半への期待を高めつつ、頑張りましょう。


ポイント②登場人物たちの会話
登場人物たちは皆、深そうで深くない話をした後、「それっぽい顔」をして黙る。攻め方が斬新過ぎて時代が追いついていないといった感じです。
<とあるシーン>
美樹「明君は、神様を信じる?」

明「神っているのか?」(←アスペ?)

美樹「いるわ、神様はすぐ側にいる。」

明「………」(それっぽい顔)

~突然のキス~

もはや会話が成り立っていない…。ひとつの映画が伝説になっていく瞬間を目の当たりにすると人は言葉を発せなくなるんですね。この辺まで来ると、登場人物の誰にも共感できる余地がなくなります。一体この映画はどこに向かっていているのか、そして何故自分はまだ鑑賞しているのか、本気で考え出す地点ですね。ここまで観たら、最後の怒涛の展開まで観てしまう事をオススメします。
オザキ

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