「ひまわり」「自転車泥棒」のヴィットリオ・デ・シーカ監督に、こんなコメディ作品があったんだ。くだらなくて、楽しかった。
3話からなるオムニバス作品。主役はすべてソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ。
シチュエーションも二人の関係も3話とも異なりますが、マストロヤンニは毎回ソフィア・ローレンの尻に敷かれ、言いなりになってるのがおかしい。情けない顔が似合う。ソフィア・ローレンの巨乳とカラッと明るい色っぽさがいいな〜
1話「アデリーナ」
ナポリが舞台。アデリーナ(ソフィア)は「妊婦は、出産後半年は逮捕されない」ことから、夫(マストロヤンニ)と子作りに励み、何人も産み続ける。精力がなくなるダメダメ夫っぷりが最高!明るい街と街の人たちも楽しい。マストロヤンニのパパ役は初めて観たかも。
2話「アンナ」
ミラノが舞台。社長夫人アンナ(ソフィア)とパーティで知り合った男(マストロヤンニ)がドライブに。振り回す女、振り回される男。
3話「マーラ」
ローマが舞台。コールガールのマーラ(ソフィア)のことを、隣に住む神学校の学生が一目惚れして大騒ぎ。純粋な学生と色っぽいマーラ、おバカなルスコーニ(マストロヤンニ)のやりとりが微笑ましい。
マストロヤンニとソフィア・ローレンが「特別な1日」(エットーレ・スコラ監督)や「ひまわり」と同じ2人とは思えないコミカルさだったな〜。