昔中央公論社からペーパーバック・ウエスタンと称して片岡義男監修のもと、ルイス・ラムーアとゼーン・グレイの著作から5冊の古典西部小説を出していて、「賭博師ファロン」、「争いの谷」はいずれも傑作で、中で面白かったのがこの「ホンドー」だった。
硬派で力強い文章はミステリやSFに浸っていた当時結構な衝撃を受けて、ジョン・ウェインの映画版もいずれ観たいと思っていたが、この度BSで放送したものを観ることが出来た。
関係ないがBSは西部劇のセレクションがやたらと多い気がする。困った時のウエスタンなのだろうか。
ホンドーのキャラクター自体はいつものジョン・ウェインなので特に語るべきところもないが、相棒の名犬サムがとても良い味を出している。
優しい嘘って大事ね。
他のレビュアーも触れているように、アパッチ襲撃のシーンはジョン・フォードが撮ったということもあって圧巻。
少しアイアンホースの戦闘シーンに似ている気もするが。