つるみん

八月のクリスマスのつるみんのレビュー・感想・評価

八月のクリスマス(1998年製作の映画)
3.7
「写真のように、愛もいづれ思い出になると思っていた…でも君だけは思い出にしない。愛を胸に秘めたまま旅立たせてくれた君に〝ありがとう〟の言葉を残すよ。」

素敵な心が温まるラブストーリーだった。

小さな写真展を経営する主人公とそのお客さんとの切ない恋物語。この主人公がとにかく優しい人で、いつもニコニコしては人の為を思って行動する。久しぶりに親友と飲んだり、学生時代の仲間と集まって写真を撮ったり、ごく普通の中年男性の人生の一部分を切り取った映画なのに、こんなにも優しい気持ちになれるものか。

逢えない状況が続いていくうちに膨れ上がる逢いたいという想い。やがて季節と同じく気持ちも移り変わる。それでも想う、あの人の事は人生において幸せをもたらしてくれる大事な存在だったのかもしれない。

淡々と進むお話ではあるが、好きな人にはドンピシャでハマる作品だと思う。
つるみん

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