まぐ

ファンタスティポのまぐのレビュー・感想・評価

ファンタスティポ(2004年製作の映画)
1.9
今から書くことは、あくまで個人の意見だと、最初に強調させてください。

インタビューで監督も言っていた通り、某牧場のシーンはワードの強さも相まって、この物語一番の山場として十分印象的なシーンに仕上がっていましたが、それ以外のシーンはハテナ、そして無駄がかなり多かった印象です。

何よりこの映画がいただけないな、と思ったのは、制作側のスタンスです。監督のインタビューではそれらしいことがそれらしく語られていますが、物語で語られない、しかも割とわからないと映画を楽しめないような設定がキャラクター紹介でバンバン出てくる上、コピーの「わかってもわかんなくても、いいと思うよ」本当にそうか…?
映画って、本編見ないと、つまりお金払わないとそれが面白いかどうかすらわからない媒体だからこそ、作る側は面白くなるように考えて世に出すべきだ思うのですが、面白く感じるか否かを最初に目につくコピーで見る側の人間の所為にするのは、映画を作りたいと思っている自分にとって反面教師そのもののように感じます。面白くなかった、なんて感想はあくまで観客が結果的に抱くものなのでは、と、一厚かましい観客は思ってしまいました。
キャラクター紹介も、そんなに詳しく決めててそれをわかってほしいなら映画で描写すればいいのでは?母親のエピソードも、ほぼ中心にくる主題なんだから他のエピソード削ってでも入れた方が良かったのでは?これは完全に個人の意見になってしまっていますが、エピソードを絞れば、演出をそのまま、普通に面白い映画になった気がして惜しいです。テーマ自体は、派手な演出とギャップがあって良いと思ったので。

映画の外の話になってしまい主観的な意見もかなり入ってしまいましたが、映画を観終わった直後にはあった考える余地もサブメニューを見たせいで、もしかしたらそんなに深く作り込まれて無いのかも、と思ってしまい、確実に印象が悪くなってしまったのでここに書かせてもらいました。
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