健一

カールじいさんの空飛ぶ家の健一のレビュー・感想・評価

カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)
3.7
「美女と野獣」に続いてアニメーション作品として 2度目のアカデミー作品賞にノミネートされた作品。
その翌年、「トイ・ストーリー3」もノミネートされ 92年間のアカデミー賞の歴史の中でアニメーション作品が作品賞にノミネートされたのは この3本だけ。
世界が認めた名作です!

原題は「UP」! なんてシンプル。
日本ではディズニー作品に邦題をつける時にジブリの影響を受けているせいか ほとんどが
『◯◯の◯◯』とか『◯◯と◯◯』みたいな邦題を付けたがる。
「アナと雪の女王」は『フローズン』。
「モアナと伝説の海」は『モアナ』。
本家は意外とシンプルなタイトルなんです。

世界中を妻と旅して回るのが長年の夢だったカールじいさんも今や78歳。
その最愛の妻を失い 夢を実現させるには年を取りすぎてしまった。
しかし 諦めてはいないカールじいさんは数千もの風船🎈を家に結びつけ 空高く飛び立つ事に成功。
じいさんは偶然家に居たラッセル少年と冒険の旅へ出る。

冒頭。10分弱の序章的なエピソードだけで すでに大号泣!
オープニングが一番素晴らしく感動する作品というのも なんとも珍しい。
言葉は一切発しない。映像と音楽だけでこんなに感動させてくれるとは。
この技法は「バオ」や現在「ラーヤと龍の王国」と同時上映されている短編「あの頃をもう一度」に受け継がれていて
『喋らないディズニーの短編』として定着したきっかけとなったのが 本作なのでは。

カールじいさんにとっては人生の再スタート。
ラッセル少年にとっては はじめての大冒険!
コテコテのパターンとは言え 凸凹の二人が織り成す冒険の数々が感動を呼んでくれる。
ただ正直 作品賞にノミネートされるほど ものすごく大感動を巻き起こす作品 ってほどでもない。
やはり オープニングのエピソードのみ 評価されたような気がする。
観て損は無い作品である事は確かです!


劇場公開時 2009年12月7日
T・ジョイ大泉screen 2
💺228席
客入り 私を含め2人。

朝一の上映回で字幕版だったので 私と 地元の叔母さん(?)だけ。
健一

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