偏屈で孤独なガンコ老人が、
亡き妻との約束を果たすべく2人の思い出が詰まった我が家に大量の風船をつけ、
偶然乗り合わせた少年をお供に大冒険に繰り出す姿を、
アクションとユーモアを織り交ぜエモーショナルに綴る。
絶対にありえないが、
無数の風船を使って家ごと大空へと舞いあがる発想は面白い。
冒頭の10分ほどで、
カールと妻のエリーのそれまでの人生が描かれている。
台詞はなく音楽だけだが良くできており、
本編よりも一番印象的だった。
本作は一見子供向けに見えるが、
“喪失からの再生”をテーマにして描かれており、
エリートとの想い出から抜け出し、
カールじいさんの新しい人生が描かれる。
目的地のパラダイス・フォールの見える場所まであっさりと着くが、
そこから浮いた家をホース一本で引っ張って運んでいく。
とっとと終わるかと思いきや、
カラフルでヘンテコな鳥や、
喋るワンコたち、
ヴィランのジジィまで現れて、
どんどんと横道にそれていく。
思っていた展開と違い過ぎてビックリ。
足の悪いカールじいさんのはずが、
飛んだり跳ねたりのアクションを披露してくれる。
ワンコも沢山なので、
ワンコ好きは楽しめる。
公開当時は
3D上映(字幕版)で鑑賞したので、
大空が一層際立つ、
奥行き感のある映像は見応えありました。