【結構、ヘヴィなテーマ】
死せる老人。相棒はWASPでない子ども。老人ホームの介護スタッフはカラード。ライバルはペテン師のレッテル貼られた冒険家。ピクサーはマイノリティに対する目配せを忘れない。いや、ただ社会の構成員をよく観察して、きちんと「絵」として書き分けているだけに過ぎないかもしれないけど、それは日本も見習うべきところ。
この歳になると、そろそろ「自分はどう死ぬか?」「どのような死に方をすればいいか?」ってことを考えるのですよ。10代20代の諸君はそんなこと考えたこともないでしょう。この映画はカールじいさんのそんな「死に方」を描いた作品だと思うわけで。冒頭15分は、何故そんな死に方を選んだのか?という問の根拠ですね。まぁ、本人の予想とは、若干違った形になったけれども。
なので人生の黄昏を迎えたカールじいさんと同年代の観客には共感を呼ぶものとおもいます。ただ、その世代のひとがフルCG秘境冒険活劇ディズニー映画を観るのか?という疑問も無きにしも非ず。