ラール

ある日どこかでのラールのネタバレレビュー・内容・結末

ある日どこかで(1980年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

タイムスリップ✖️恋愛だと、どうしてもハッピーエンドにはなりにくいけど、これもその典型だった。というか、これの影響を後の作品が結構受けてるのかもしれない。1980年の作品だから結構古いけれど、まあギリギリ「現代」と認識できる時代。同じ場所の1912年と1980年が舞台で、1912年の美しい景色が広がる湖畔を見た後に1980年のゴミやカモメが目立つ同じ場所を見て、主人公が現実に引き戻された感覚がリアルに伝わってきた。主人公の些細なミスにより「夢」が決壊していく演出はとても印象的。主人公とヒロイン以外の作中の人間から見れば不可解なバッドエンドだが、2人にとってはこれが最良の結末だと思う。2人を隔てる残酷な時の壁を乗り越える方法は、これぐらいしか無いだろうし。ストーリーも映像も演技も良く、全体的に美しい作品だった。
ラール

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