KensukeSaeki

ある日どこかでのKensukeSaekiのネタバレレビュー・内容・結末

ある日どこかで(1980年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

美しすぎる。昔の映画だけど、かなり良い!

印象的な始まりから、素晴らしい過去での出会い方。ラブストーリーでもタイムリープモノとしても好きな作品になった。

忘れないためにも思いっきりネタバレ。


学生パーティーで、不自然な老婆から言われた

「come back to me」

始まりが、なんやこれという始まり。
リチャードがホテルで見つけ、一目惚れしたエリーズの微笑んでる写真。
さらに調べるとエリーズの晩年の写真が、あの老婆。

「気になる」「会いたい」という運命みたいな感覚に身を任せて、想いだけで時を超える。

エリーズに会う前にやたら髪気にして、挨拶練習するリチャードも良い!

出会いのカメラワークは神がかっている。
最初はリチャードの顔だけで驚きを見せて、ブラインドを降ろすことで窓の反射を利用しチラ見、焦らされる。

「is it you?」 やばい。物凄くキレイ

これは、ロビンソンの予言のおかげ。
初デートも美しい。ただ散歩しながら歩く。手も繋がない。そしてあの鼻歌。

女優のエリーズは、舞台で愛の告白をする。これもまた良い。
そして、舞台後にエリーズは写真を撮るんだけど、ふらっと現れたリチャードに向けて笑顔を見せる。その瞬間を写真に撮られる。

この写真実は、リチャードが一目惚れしたあの写真で、最初からあの笑顔はリチャードに向けられたものだったという素晴らしいストーリー展開。

そして悲しいラスト。

いやー、素晴らしかった。忘れられない作品。愛で時をつないで、愛で死んで、、。
思い返すと最初の「come back to me」が物凄く切ない。
アーサーとの関係も、細かいが良い。何と言っても、魅せ方が美しくてうまい。
タイトルも始まりは、真っ黒の中に白のクレジット。終わりは、白のなかに黒のクレジット。

タイトルも好きだわ。