白いかざぐるま

ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポの白いかざぐるまのレビュー・感想・評価

3.3
小説の世界、空気感そのまま映画になっている。原作に無いオリジナル部分も違和感ない。

大谷の死にたいという気持ち、女性に必要とされることで、自分の価値を確認するような行動。
自意識過剰でプライドが高いから、妻の行動にいちいちショックを受ける、など掴めそうで理解出来そうではあるが本当にそうだろうかとか、ここまでダメな男は全ては理解出来ないなと思ったりするところが文学だなと。

さちはとてもまっすぐな女性。ブレないかっこよさがすごい。
最後のキメ台詞「生きてさえいればいいのよ」は鳥肌立った。