映画侍

告白の映画侍のレビュー・感想・評価

告白(2010年製作の映画)
4.3
中島監督特集2作目。

娘を殺された先生の復讐劇
「桐島〜」と同じように数人の登場人物の視点を通して、ある出来事の前後がいい人,わるい人なんていう人間性のイメージをコロコロ変えながら残酷なまでに描写されている今作。

命の重さ,価値が全員平等ではないし、平等なんてのは綺麗事でしかないと思う。でも人が勝手にそれを決めるのは浅はかだし、ましてや命を奪うことは到底許されない……
な〜んてね!
そんな綺麗事で締めくくらない結末を迎えなかったからこそ面白い映画だった。松たか子演じる森口先生の容赦の無さは天下一品。彼女は自分の娘の復讐の為に間接的とはいえ何人犠牲にしたんだか、胸糞悪いほど流石ですわ

でももっと胸糞悪りぃのは、生徒たち。あいつらまじでうんこ投げつけんぞ💢あいつら"制裁"という名の下にただいじめたいだけ、最初にいじめられてた奴は代わりがいなくなればまたいじめられそう。だからこそあの少年Aのブチギレシーンは正直尊敬した、あの勇気を普通の人間はそうそう出せるもんじゃない。自分もあの場にいるとしたらどうなるか、想像もしたくない

ってなわけで色々考えさせるし、だいぶレビューも時間かかってしまってるけど、次の映画も中々だったから、とりあえずこれぐらいで。
映画侍

映画侍