じゃん

告白のじゃんのレビュー・感想・評価

告白(2010年製作の映画)
4.2
トンデモナイものを観た。

いやこれは凄い…
びっくりしました。

冒頭の教室のシーンからしてもう。。

まず普通の教室に見えない照明。
生徒たちのノイズに、劇伴。

映画の全編通して、映画というよりも、劇を観ているかのような作り。

背景を劇場のように真っ暗にし、出演者だけを浮かび上がらせる。

見事としか言いようがない。
いつもの極彩色をやめて、逆に色数を抑えた、素晴らしい映像美。

とてつもない拘りを感じる。
墨絵のよう。

劇伴やレディオヘッドもよく似合っていた。

原作を昔読んだが、どこまでが同じで、どこが映画と違うのか覚えてないのでわからないけど、

原作よりも映画の方が楽しめるという稀有な体験をした。

橋本愛はこの頃の方が美少女で可愛らしかったのだな。このまま育って欲しかった。

ドカーンの言い方に少し違和感があったが、そこ以外は松たか子も素晴らしかった。

能年玲奈は何処にいたん?
あと刈谷友衣子も。
三吉彩花はこの頃から綺麗。

この映画は、邦画というくくりでなく、世界のどこに出しても恥ずかしくない傑作。

なんでフィルマークスのスコアがたったの3.6なのか!?

にしても中嶋哲也は凄い作品ばかり撮るなあ。