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GODZILLA ゴジラのhi1oakiのレビュー・感想・評価

GODZILLA ゴジラ(1998年製作の映画)
3.7
リズムが良く、いかにも90年代のエンターテイメントという感じ。無理矢理ジャン・レノ使ってるのも90年代感ある(ぶっちゃけいなくてもいい役だし)。
多分にエメリッヒらしいエメリッヒ印のパニック映画なので、『ゴジラ』然としているかどうか以前に“エメリッヒな大作映画”を楽しめる素養を持っているかどうかで賛否が分かれるのかと。
公開当時の時点での巨大生物パニック映画としては、規模的にも特撮クオリティ的にもレベル高い感じだった記憶。いま観直してもやっぱ好き。
ツッコミ所ももちろんある。そもそもマンハッタンでゴジラを見失う? さすがに無理があるんじゃ? …というのと、途中からあまりにも前年に公開された『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』すぎる感じになってしまうところ。
神格化されず生物として分析されてしまう今作のゴジラも放射能の影響で産まれてはいるものの、原子力問題に何かを投げかけるような映画にはしていない。放射能も吐かない。物理攻撃が通用してしまうあたりも含めて“人間の力でなんとかなる”ゴジラ。まぁそれはそれでいいんじゃないかな。それこそ映画としての『ゴジラ』を神格化している人には、そここそが我慢ならないであろうことも理解はできる。
なかなか出てこないゴジラの顔のファーストショットは、この展開ならカメラマンがレンズ越しにその姿を見上げた瞬間にバーンッ!でいいでしょ!すでに多くの人がその姿を目にしているタイミングなので、理に適っていると思うし。もったいぶりすぎ!
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