ucandoit

道のucandoitのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
5.0
1954年 フェデリコ・フェリーニ監督
La Strada

海辺の貧農は子沢山。産んでは口減らしに奉公に出す。サーカスにいた姉のローザが死に、代わりにジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ;フェリーニ夫人)がサーカス売られます。
軽い知的障害者なのかな。
美人でない彼女ですが登場した途端に凄い存在感。
粗野なサーカスの親方ザンパノ(アンソニー・クィン、カーク・ダグラスの「炎のゴッホ」のゴーギャン役が印象的でした)。
孤独な二人の共依存的な関係が丁寧に描かれます。
切ない映画。文句なしの名作だと思いました。
後に「ジェルソミーナ」と言われるようになる主題歌、そしてコミカルなくるみ割り人形のフレーズ?も重要な役割を果たしました。
涙、涙のジェルソミーナ。
最後に大泣きのザンパノ。
主役二人が素晴らしいです。


ネタバレ備忘録

二人きりのサーカス巡業、厳しい指導。夜の相手もさせられる。
掛け合い漫才
食堂で爆食するジェルソミーナ。酔ったザンパノは女を拾って何処かに消える。村外れの畑で寝ているザンパノ、トマトの種を植えるジェルソミーナ。
女や亡き姉のローザにも嫉妬する。
田舎の結婚式。
病気の子供を笑わせて欲しい。障害児。
未亡人にも手を出すザンパノ。
泣き出し、芸は楽しいが故郷に帰ると言い出す。
道端に佇むと鼓笛隊3人。ついて行く。
法王のパレード。
夜には綱渡りの曲芸師はイル・マット。
迎えに来るザンパノ。無理矢理車に。
ローマでサーカス団に入る二人。
バイオリン弾きで曲芸師のイル・マットは旧知のザンパノを執拗に揶揄う。怒るザンパノ。
小さなバイオリンの音色に惹かれるジェルソミーナ。後に「ジェルソミーナ」と呼ばれる曲。
ジェルソミーナにトロンボーンを仕込むイル・マット。怒るザンパノ。ナイフを振り回して警察事に。
ザンパノを置いて出発するサーカス団。
イル・マット、顔がアザミ、別れろ、
何故かザンパノをからかいたくなる
ザンパノでもサーカス団でも同じ。
自分はダメな女、嫌になった。
この世でなにをしたらいいのか。
一緒になれば綱渡り教える(なんだか人を惹きつける魅力があるようだ)。
何故ザンパノはお前にこだわるか。
惚れているのに、犬みたいに吠える事しか知らない。
この世にあるものは何かの役に立つ。
俺には分からないが小石だって。
思い出にペンダント。
ザンパノと旅を続ける。
故郷と同じ海。
修道院の納屋に泊まる、トランペットを聴かせる。
尼僧は離れられなくなる前に2年で移る。
神と二人連れで移動。
不細工で料理もできない私とどうして?
私が死んだら悲しい?
少しは私が好き?
修道院で盗みをするザンパノ。
パンクしたイル・マットに偶然会う。
ザンパノに殴られ倒れ死んでしまう。
死体を隠し、車を落下させる。
鎖芸、ジェルソミーナ集中できない。

料理するザンパノ
殺害シーンで頭がいっぱい。
故郷に帰るか。
私がいないとあなたは一人。
稼げないと焦るザンパノ。
眠る女に毛布を掛け、トランペットを置いて去るザンパノ。
サーカス団
時は経ち、少し年老いたザンパノ
あの曲が聴こえてくる。
4-5年前にいた娘がラッパで吹いたいたが死んだ
ずっと泣いてた。
芸が出来なくなったザンパノ、酒場で暴れる。
誰もいなくても平気、海岸で倒れ泣く。
ucandoit

ucandoit