えいがドゥロヴァウ

道のえいがドゥロヴァウのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
4.5
ジェルソミーナ!!
久しぶりに観たけどやっぱり傑作!
リマスター版ブルーレイのハッキリクッキリとしたモノクロームが美しすぎて
それだけでも泣けます!
いやぁ、つくづく良い時代だと思いますよ
こうやって過去の名作を良質なクオリティで鑑賞できるというのは
感謝感謝

ブルーレイに付録している中条省平の評論が完璧すぎて引っ張られてしまうけれど
(中条さんは日経新聞の映画評論を書かれている、個人的に敬愛する評論家さんでございます)
フェリーニの妻であるジュリエッタ・マシーナが演じるジェルソミーナの「無垢なる白痴」の存在感が素晴らしいです
ロクデナシな旅芸人ザンパノについて行くしか生きる道がないという不幸、そんななかでも幸福を見出そうとするジェルソミーナの健気な魂に、シンパシーがダラダラ
それはすべてが満たされることのない人の人生の在り方という普遍的な命題に繋がるのですね
ある種の諦観を抱きながらも人生に意義を見出そうとし、日々の生活の営みを全うせんとする人々への讃歌として受け取られるのです
人間のペスティミスティックな側面に寄り添う映画は大好き

「『道』という映画の根源にあるモチーフとは、人間生活の根本にある男女という性の決定的な対立、にもかかわらず性行為という獣性を通してつながらずにはいられない人間の業や罪悪感の深さ、そして、純真だった幼年期の喪失への嘆きや郷愁だということでしょう」

ああ、こんな文章が書けるようになりたい…