しまかす

道のしまかすのネタバレレビュー・内容・結末

(1954年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ぱちくりと目を輝かせるジェルソミーナの愛らしいこと。
淀川長治が日本にとっては戦後初めてのイタリア映画と話していたけど、粗暴な男と従順な女というあたり当時の世相と合っていたからこそヒットしたのだろうな。
イル・マットがジェルソミーナへ与えた音楽は時に彼女の孤独な心に寄り添い、時に男を孤独へと突き落とす。
映画を観たことがないのにやけに聴いたことがある曲だなあと思ったら、映画の広報のためにあらゆる手段を使って流しまくっていたらしい。

ザンパノがジェルソミーナを置いていったのは単に足手まといだっただけではなくて、自分のせいで狂ってしまった彼女のために離れてやることしかできなかったのではと思ったよ。
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