勝ったのは農民だ

道の勝ったのは農民だのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
3.2
今回、これを観ようとしたキッカケは沢山あって、

①伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りようというラジオ番組の中で、俳優の平田満さんが今作を推薦していたので、気になってました。

②母親がフィギュアスケートをよく観るので、『バーレスク』や『ロミオとジュリエット』同様に、この映画のテーマソングもその楽曲として耳にすることが以前から多かったです。最近、現役復帰した高橋大輔選手がフェリーニの曲を採用するイメージがあります。

③北野武監督がフェリーニが好きで、特に『道化師』をベスト級に好きだと聞いたことがあります。ただ、『道化師』は近所のTSUTAYAに全く置いてないので、多分これからも観る機会はないでしょう。🤡


④それと奇しくも最近、シュワルツェネッガー主演の『ラスト・アクション・ヒーロー』を観たんですが、そこで今作の主演ザンパノを演じたアンソニー・クインが、あれではマフィアのボス:ビバルディを演じていました。

などなどです。
そもそも古いイタリア白黒映画に苦手意識があるうえ、フェリーニってキューブリックやデヴィッド・リンチと同じような、難解な作品というイメージを持ってました。
正直、自分が10代〜20代の頃なら絶対に観たいと思わない、食指が動かないタイプの映画です。⤵️


結論から言うと、良作ではあると思いますが、自分にはそこまでハマらなかったです。🙇🏻‍♂️
分かりづらい話ではないので、そこは良かったです。 日本人の好きそうな夫婦愛の映画です。『蒲田行進曲』の平田満さんがこれを好きなのは少し分かる気がします。


104分って上映時間自体は丁度いいですが、もっと間を詰めることも出来る気がしたのと、逆に、ジェルソミーナがトランペットを上手くなる過程を時間かけて、ちゃんと見せて欲しかったです。🎺

それと、自分の感覚だと、あの鎖をちぎる大道芸自体が、金を払ってまで観たいとは思えません。💸
映画において芸のシーンが実際には笑えないって、この作品に限らず結構多い気がします。それが見所ではないと思いますが、やっぱり気になりました。🤗


あと、彼が人を殺して隠蔽していることの贖罪をして欲しかったです。ラスト、起承転結の「結」の部分も、自分には肩透かしに感じました。


この作品を観て、安田顕さんの『愛しのアイリーン』を連想しました。
地元の映画館ではやっていないのでまだ観れていませんが、レンタル出たら観ます。