Dana

道のDanaのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
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幼い頃にこの映画をみて何故かずっと覚えていた。子供なのか大人なのかわからない女の人ととにかく暗い雰囲気で、何が良いのか全くわからなかったけど、今になって見返してみると、面白いことに内容をよく覚えている。つまり子供ながらこの映画をしっかりと全部見ていたことになるのだけど、この映画のどこに子供が108分も集中してみていられる要素があるのか。
中でもよく覚えていたのは綱渡のシーンと、ザンパノがジェルソミーナの死を知る瞬間のシーン。全編暗い映像が続く中、ザンパノがあの歌を歌う女の子に話しかけるシーンは洗濯物を干す日和のいい天気で、実はジェルソミーナを置いてけぼりにしてから長い年月が経っていて、ジェルソミーナ自身ももうこの世にはいないことが分かるあのシーンは子供ながらに悲しく衝撃的だったのかもしれない。

とにかくジュリエッタ・マシーナ演じるジェルソミーナが印象的過ぎて忘れられなかった。

考えるような映画ではない
Dana

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