アカデミー特別賞が外国語映画賞(現国際長編映画賞)に名称を変更したその年の受賞作、フェデリコ・フェリーニの『道』
哲学的というか、観念的で難しかったです
主人公のジェルミナーソ(ジュリエッタ・マシーナ)は頭の弱い、田舎娘
そんな彼女を相方として旅芸人で身を立てるザンパノ(アンソニ・クイン)は粗野で暴力もお構いなしのクソ野郎
見ている間中こっちの気持ちは終始暗い、希望が見えない
そんな中に希望を見出させそうなのが”il matto”(気狂いとかいった意味)という芸人、で彼もジェルミナーソ同様に頭が弱い(役名のまんま)
そんな彼のおかげでジェルミナーソは楽しそうな表情も浮かべるも、ザンパノが彼を殺してしまう
それに精神をやられ身体も衰弱していくジェルミナーソを、もう芸人として使い物にもならないと、ザンパノは彼女を道端に捨ててどこかへ行ってしまう。
数年後、ある街でジェルミナーソと”il matto”が歌い奏でていた曲(『道』のテーマ)を歌っている女性に話を聞くと、ジェルミナーソがもう死んでしまったことを知り、その時初めて彼女の大切さを知り、海でザンパノが泣く
il mattoの言った「どんな物でも何かの役に立っている。この石ころだって」がすべてのような気がする
点数はつけられません、難しくて