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ザ・タウンのhoteltokyoのレビュー・感想・評価

ザ・タウン(2010年製作の映画)
4.2
ボストンの郊外にあるチャールズタウン。ここは全米でも屈指の犯罪率を誇り、強盗が家業のように親から子へ受け継がれていく・・・ある日、切れ者の強盗たちが銀行に忍び込み完全犯罪を試みる。そこで人質に取った1人の女性にチームのリーダー格が恋をし、町を出ることを決意する・・的な物語。

圧倒的な悪が、悪から抜け出すために悪を重ね、そして悪に染まっていくにも関わらず、映画が進むにつれてなぜか強盗の逃走劇を応援し、応援するはずのFBIを憎み、最終的にはリーダー格と人質にされてトラウマを追ってしまった女性の恋を見守るようになる不思議な映画。

ベンの顎が尖りすぎて、変装していもベンが隠しきれないところが気になるが、終始、張り詰められた緊張感、一緒に育った悪友との絆など、ところどころよく描かれていて、なんだか『ショーシャンクの空』を鑑賞しているかのような錯覚を覚える良作であった。日本のパッケージには何故かあまり登場しない人間が主役級のように扱われていたり、「怒濤の銃撃戦・・」と謎のコピーを付けられたり、これまた日本映画界の闇に落ちたというか、罠にハマってしまった可愛そうな一作。そこはベン・アフレックに同情をするが、間違いなく隠れた名作なので友達に頑張って布教するよベン。
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