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ザ・タウンのLOのレビュー・感想・評価

ザ・タウン(2010年製作の映画)
5.0
【概要】
傑作。秀作。これは良い。

極悪の プロ強盗グループの一員、ダグ(ベン・アフレック)が主人公。
彼が 善人に惹かれていく話…かな。

とてもシリアスで、思い通りにならなくて…。
見応えがある。

「シーンごとの始まり」がBGMと相まって、スゲー面白い。
終盤の山場は秀逸。

人によっては何回も観たくなる。
私は、一回しっかり見ればいいかな…?という具合ですが、
今作のライターや演出家などの製作陣は、今後 注目する目安になった。
これが素晴らしい作品ですから、注目せざるを得ない。
レベル高い。
と思ってたら、エンドロールにてディレクター・監督がベン・アフレック本人という。
すごいね。

個人的に「ボーン」シリーズを思い起こすクオリティーで、喜々としましたね。



【キャスト】
ベン・アフレック
ジェレミー・レナー
ジョン・ハム

…という、私好みの男クサい俳優陣(笑)
全員

ベンアフレックは、
正義漢より悪漢の方がハマってる。
バットマンよりバッドマンの方がいい(笑)



 その他のキャストも豪華だし、ハマってる。素晴らしい

 クリス・クーパーが 主人公ダグの父…獄中の父親役で出てる。
その彼のセリフが 現実的で節操ない世の中を表現してて好感。
また、悪人でも無いモブが「救ったのは神ではなく、~だ」と言っていたり、この映画は宗教を軽視?というか、否定的に描いてるのも好感。

悪人メインの映画だし、私は宗教嫌いだし、それで良い。

相対する存在として ジョンハム演じるFBI捜査官が、悪人に対して「それなり」の態度で、
「本当なら(助かった警官を殺して)、お前を死刑に該当させて殺してやりたい」みたいな事を言うのも良い(笑)



【内容について】

まず冒頭の強盗シーンにて、スマート(知的)かつ緻密、鮮やかな段取りに感心。『これは良く出来てる映画だ』と すぐ分かりました。
映像作品観てて 基本「これは不自然だろ」とツッコミ勝ちな人が 好みそうな作品です(笑)
つまり、脚本は上質。

また、緊張感あるシーンもあり、心理的にも作用する演出力が感じられます。視覚だけじゃない。
あと、ちょくちょく挟まれる格闘やアクション演出も、これまた説得力ある。
演出も上質。

BGMもシーンごとに、よく合っていて、(アクションシーンにのみ言っている。ロマンスは分からない)

また、笑えるシーンも
アメリカらしくもスマート。


【最後】
主人公ダクが思い人に対して、皮肉でもなく人情味あるセリフをかけるシーンもあり、そういうヒューマン要素が着地点の作品。


こりゃ良ーや!!
LO

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