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東京の女のobaoのレビュー・感想・評価

東京の女(1933年製作の映画)
5.0
on DVD.(再見)
サイレントだからこそ、これほどに心が揺さぶられるのか。胸にズシリときました。

弟を大学へ行かせるために、昼はタイピスト、夜は酒場で働く姉。現代の価値観では、考えられない…酒場の女性に“身を墜とす”という考え方。姉が酒場で働いていることを知った潔癖すぎる弟が思い詰め、彼の恋人や当の姉本人にも深い心の傷を残して迎える悲劇。ラストの世間との対比が何ともやるせないです。

岡田嘉子の優しい顔と強い顔の二面性が素晴らしく。「画面のポジションなどもこの頃からキマって来た感じだね」と、小津が言っているようにあのスタイルがらしさを見せてきています。