YasuyukiMuro

東京の女のYasuyukiMuroのレビュー・感想・評価

東京の女(1933年製作の映画)
3.6
小津安二郎、1933年の作品で無声映画。
学生の良一(江川宇礼雄)は姉のちか子(岡田嘉子)と二人暮らししているが、ある日恋人の春江(田中絹代)から、姉の良からぬ噂を聞きつけてしまう、、、

現代では、ちょっと考えづらい女性観というか潔癖性、、そして結末は小津映画としてはかなり衝撃的^_^;
見どころは、岡田嘉子の妖艶な美しさと、田中絹代のあどけなさの対比、、そして低いアングルからの撮影や、静物の差し込みなどなど、小津らしさもしっかり観てとれる点。でもやっぱり無声映画では力半分ですかね^_^;

ところで、岡田嘉子という女優を今回初めて知ったんだけど、もうエリカ様もびっくり、そのスキャンダラスで波乱万丈過ぎる人生にビビった。
この映画は、彼女が借金だ不倫だ駆け落ちだ失踪だで、映画界から干された後の復帰作で、まさにハマり役だったって事か。
この数年後にはソ連に駆け落ち亡命、そしてさらなる不幸が、、、ってもう逆に彼女の人生の方が気になる^_^;
ドラマにもなったみたいだから知ってる方もいると思うけど、興味ある方はwikiで見てください。
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