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東京の女のどーもキューブのレビュー・感想・評価

東京の女(1933年製作の映画)
3.5
 小津のサイレント東京シリーズ

原作エルンストシュワルツ、この方は小津の創作人物らしいです。
 
脚本監督小津安次郎サイレント作品。

「東京の女」

と題にありますが、内容には関係ありません。

はじめコメディとばっかり思ってたが、サスペンスドラマの本作。

主人公は真面目な学生、江川宇礼。

そんな弟を支える姉の岡田嘉子。

一方その弟と付き合う女性に日本映画界の女優始祖、田中絹代。

彼女にあらぬ岡田の噂を聞いてしまう。そんな「噂の女」の物語。

ストーリーに正直時代錯誤的感慨もありますが、田中絹代様の抑えた演技、

小津の移動カメラ、一分少々のエルトンルビッチ作品の引用など貴重な一面が垣間見れます。

短い作品ですが面白いです!

 2009年4月6日 8時22分レビュー
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