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県警対組織暴力のNO4のレビュー・感想・評価

県警対組織暴力(1975年製作の映画)
4.5
今さらだけど、菅原文太に夢中だ。

年末に、恥ずかしながら未見だった、“仁義なき戦い”シリーズに衝撃を受けて以来、ずっと。
“仁義なき戦い”ではシリーズを通して、菅原文太は意外と何もしない。もっと鉄砲をガンガン撃ちまくる大立ち回りを演じるのかと思いきや、菅原文太はひたすら“耐える”。ましてや、シリーズが進み、自身も組を構える立場になるほどにただじっと耐える。周りは仁義の欠片もないヤツらによる、自己保身や裏切りの連続。もっと楽な生き方があるだと言わんばかりに。それでも戦う姿勢を貫く。「恰好つけにゃぁ、ならんですけん・・・」
己に筋を通し続ける仁義ある男の生きざまを見せつけてくれる。

本作もそう。文太兄ィは刑事。あるヤクザの組長に肩入れする汚職刑事だ。例え上司に背こうとも己の信念にそって、戦いを挑む姿は変わらない。
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