東京・新文芸坐のシネマテークにて。
アルジェリア戦争をしていた時代のフランスの青春を観る映画。
男1人女2人の三角関係の物語。
テレビ局で撮影アシスタントとして働くミシェルは2ヶ月半後に兵役に行く予定。ミシェルがナンパしたリリアーヌとジュリエットは親友同士。
タイトルになっている「フィリピーヌ」とは、wikipediaによると、離れられない友だち同士のことを指すようです。
ちなみに僕は観る直前までフィリピン人が出てくる映画だと思っていました。
ミシェルは両方とうまいことやろうとするのですが、女2人の間ではお互いの情報が筒抜け。そんなフィリピーヌっぷりがとても可愛いです。この映画の醍醐味なのではないでしょうか。
行きたくないけど行かなければならない戦争に行く直前の大事な時間を、どうでもよいことに費やしているような、大切なことに没頭しているような、エモイワレヌ感じが映されます。
上映後の講義で、大寺眞輔さんが「この作品は青春映画であるとともに、この作品自体が青春のような作品である」というようなことをおっしゃっていました。聴いていたときはピンと来ませんでしたが、こうやって振り返りながら感想を書いてみると、少しだけ分かるような気がしてきました。
ちなみに僕は圧倒的にリリアーヌの方が好きです。