TaiRa

幻魔大戦のTaiRaのレビュー・感想・評価

幻魔大戦(1983年製作の映画)
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遥か彼方の銀河系から数千年に渡って世界に破壊と滅亡をもたらして来た幻魔一族がついに地球へやって来たので超能力を覚醒させた者たちがそれに立ち向かう!と聞くと凄く面白そうなのに全然面白くならない。角川トンデモアニメ第1弾。

平井和正と石森章太郎の共作漫画をアニメ化するのにキャラクターデザインを大友克洋に依頼する辺りからかなり歪。りんたろうと真崎守のトンデモ系アニメなら『カムイの剣』の方が面白かったな。あっちも意味分からないけどアクション凄いし。この映画、超能力を覚醒させる過程とかが異様に長いしよく分からない理屈に沿った説明文が延々と続く。とにかく文字数が多いのに何を言ってるかよく分からない。幻魔が出て来るまで1時間以上かかってると思う。大戦っていう割に2体しかいないのも肩透かし。あと世界中に散らばった超能力が集まるタイミングがみんなバラバラで一堂に会した快感とかも皆無。ヌルッとハルマゲドンが起きてニューヨークや東京が廃墟と化したのを見ると一体どの段階で食い止める為に超能力者がいたのか分からなくなる。あとダサい回想の入り方が角川映画っぽい。ダサい音楽とかも。キース・エマーソンの音楽は大袈裟で楽しい。主人公が超能力について調べる本の著者が真崎守だったり街中にある映画看板が『幻魔大戦』だったりするのも謎。前半退屈なのに後半はクライマックスみたいなのが何回も続いてダレる。とにかくスゲえ変。

超能力者=サイオニクス戦士の事をお姉さんが何の脈略もなくサイオニクサーって呼び始めた所ビックリした。
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