天豆てんまめ

GONINの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

GONIN(1995年製作の映画)
4.1
とにかく面白い!
タランティーノが好きと言っている石井隆監督のアクションの真骨頂。

石井監督の夜と雨と血の3種の神器に包まれたスタイリッシュな映像が映える。

バブル崩壊で世間から落ちこぼれた五人の男たちが暴力団事務所から強盗計画を強行して、暴力団、ヒットマンとの追いつ追われつの壮絶な死闘が繰り広げられ、全編ハラハラドキドキ。

更に途中、白昼夢のように狂気みなぎるシュールな場面が挟まり、ゾッとさせてくれる。

五人に紛するのは佐藤浩市(強盗計画のリーダーを人間味深く演じている)に本木雅弘(鋭い切れ味と妖艶なメイク💄)根津甚八(とにかく渋くてかっこいい!)竹中直人(リストラサラリーマンの狂気とユーモアの離れ業)椎名桔平(パンチドランカーでボロボロ)だけど敵対するメンバーも良かった。

暴力団に永島敏行(不敵な笑みと迫力)に鶴見慎吾(脅し迫力ヤクザ)暴力団が雇ったヒットマンに木村一八(人殺しに躊躇なき無垢)、そしてビートたけし(無言で飄々と銃を撃ち続ける恐ろしさ。圧巻!)というメンツが豪華で更にみんなキレキレの演技を魅せてくれる✨

90年代バイオレンスアクションの快作だと思う。