最近引っ越してきたお向かいさん一家が何だかヤバイ…隣人怖い系サスペンス。
あらすじ…
自宅前の道路を血だらけで歩いてた少年を見つけた主人公は急いで病院へ。その子は、最近越してきたけど良く知らないお向かいさんの息子だった。これを機会に親密になって行く主人公一家とお向かいさん一家。設計の仕事をしてるというその家の主人は、めっちゃ良い人だけど、どこかおかしいように思えて来て…という話。
人間ってどうしても自分が受け入れやすい事実に納得してしまう。それが真実かどうかの吟味もせずに。わからないこと、理解できないことは怖い。だからこそ安心できる口実を探し、それを真実だと決めつける。
こういう映画がレンタル禁止の扱いを受け、少し前までDVDがプレミア価格になっていたという現状が信じられない。こういう映画こそ「またかよ!何回やってんだよ!」と視聴者に思われるくらい地上波で流すべき。
これをタブーとすること自体、この映画が描いてることを社会が認めてしまってることになるんじゃないかな。おそらくあの事件との関連でこのような扱いを受けてるのだろうけど、それなら尚更レンタル禁止にしてたらマズイように思います…。
そして単純にサスペンスとしても面白い。ちょっとしたことが引っかかり、隣人を疑いはじめる主人公。でも主人公の考えを誰もまともに聞いてくれないし、FBIの友人も全く取り合わない。主人公の経歴だったり、現在の職業が邪魔をする。
観客の感情の揺さぶり方も丁寧で、隣人の不信感を募らせる前半と、隣人の真摯さを描くとともに主人公の精神的な危うさや思い込みの可能性を匂わす中盤。誰が正しいのか二転三転するストーリー展開が飽きさせません。そして、これ以上にない完全無欠なクライマックス〜ラスト。対岸の火事的な気持ちで、どうせフィクションだとのほほんと見てた観客に「これが現実だ!」と突きつけるとともに唐突に訪れる幕引き。
今ではAmazonマケプレでDVDが現実的な価格で売られてるし、プライムビデオでも見れるので気になった方は是非♫