かにみそ

あしたの私のつくり方のかにみそのネタバレレビュー・内容・結末

あしたの私のつくり方(2007年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます


人気者から嫌われ者へと転落したヒナコ。
両親の離婚後、母と暮らし始めるジュリ。

二人の少女の葛藤。
十代という多感な時期、
"自分"を確立出来ない息苦しさ。
他者にとって理想的な"自分"を演じているうちに
これが本当の"自分"なのだと自分自身錯覚してしまうことがある。
でも実は"演じている自分"も本当の私。

私自身もがき苦しんでいた十代。
あの頃、彼女達のように全ての"自分"を肯定できていたらどんなに楽だったろう。

だけれど物事にはタイミングがある。
スッと受け入れられる時もあれば
何もかも拒絶してしまう時もある。

大事なのは今ここにいる私が
十代の私を俯瞰して見つめ直せること。
あの頃と今では考え方がまるで違う、赤の他人のように感じるけれど
どれもこれも嘘偽りない本当の私だ。
かにみそ

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