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大人は判ってくれないのmichiのレビュー・感想・評価

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)
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非行に走る子どもが早くも人生に詰んでしまう、かわいそうな話でした。どうしたらこういう子が幸せになれるのかなとずっと考えてしまいます。
親が受けた教育のせいなのか、経済状況のせいなのか、そもそもの原因は分からないけれど、いろんな問題が絡み合って家庭環境は悪くなり、子どもが幸せに暮らせるものからほど遠くなっている。親から子への負の連鎖を断ち切るのは難しい。

アントワーヌは環境に苦しさを感じながらも無力で、非行しか道がない。母親はそんな息子に見てられないほど酷い言葉を浴びせていて、心が痛みます。親もダメ、学校も簡単に見放すでは救われないから、未熟な子どもは大人が守らないと…。

全部子ども目線で描かれているから、こんな邦題をつけてしまうのも分かる気がします。原題は”to live a wild life”みたいな意味らしい。
遠心力で壁にくっつくアトラクションがおもしろそう。大人も子どもも楽しんでたんだね。
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