great兄やん

大人は判ってくれないのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)
3.7
一言で言うと「束縛への逃走」
[あらすじ]
アントワーヌ・ドワネルはパリの下町に住む13歳の少年。学校ではいつもいたずらばかりして先生に目をつけられている。共稼ぎの両親は、夫婦仲が余りよくなく何かと口論ばかりしていた。そんなある日、遊ぶ金に困った彼は父の会社のタイプライターを盗んで質に入れようとしたが、すぐにバレてしまい、両親は彼を少年鑑別所に入れてしまう...。

ヌーベルバーグ作品の中でも子供が中心人物なんで、とても観やすかったです。
子供の反抗期...自分にもあったな〜😅www
まぁそんな経験があるからこそ、主人公のドワネル少年にかなり共感できたけど...にしても家庭環境が凄まじい😥...
学校では成績が悪くていつも先生に叱られて、家に帰ればお父さんとお母さんが喧嘩してて、しまいにはお母さんの浮気現場を目撃して...他人事だから可愛そうだな〜って思うだけで済みますが、これが自分だったらって思うとゾッとしますね😰...
とにかく子供達が可愛そう。しかも、そんな悲痛な叫びを無視するかのように扱う親も親ですし、とりあえず産んでくれた今の親に感謝です😔
ラストシーンでの主人公のあの表情も、全てを物語ったような表情でした。
あの後どうなったんでしょうかね〜🤔...まぁ少なからず良い方向には向かわなそうですけど...
親とは何なのか?教育とは何なのか?ということについて考えさせられる映画でした。